「動かないから動けない」を防ぐには?|高齢者が身体を動かすためのポイント
こんにちは!院長の松前です。
「最近、家の中でもあまり動かなくなった」
「以前は一人でできていたことが、少しずつ大変になってきた」
「歩くのが大変だから、できるだけ動かないようにしている」
高齢の方と接していると、このようなお話を聞くことがあります。
身体がつらいときに無理をしないことはもちろん大切です。しかし、動く機会が少なくなることで、さらに身体を動かしにくくなることがあります。
いわゆる、「動かないから、ますます動けなくなる」という悪循環です。
今回は、高齢者の方がこの悪循環を防ぐために、日常生活の中でできることについてご紹介します。
◇なぜ「動かないから動けない」状態になるの?
身体を動かす機会が減ると、立つ・歩く・着替えるなど、普段の生活で必要な動作を行う機会も少なくなります。
例えば、以前は買い物に出かけていた方が、外出しなくなったとします。
外出が減る
↓
歩く時間が減る
↓
身体を動かす機会が減る
↓
歩くことが負担に感じる
↓
さらに外出しなくなる
このような流れが続くと、身体だけでなく、「動くのがおっくう」という気持ちにもつながることがあります。
だからこそ、できる範囲で身体を動かす機会を残しておくことが大切です。
◇「運動しなければ」と考えすぎない
身体を動かすというと、ウォーキングや筋力トレーニングなどをイメージするかもしれません。
しかし、身体を動かすことは、特別な運動だけではありません。
例えば、
・自分で着替える
・トイレまで歩く
・食事のために移動する
・テレビの合間に立ち上がる
・家の中を少し歩く
・できる範囲で家事をする
こうした日常生活の動作も、身体を動かす大切な機会です。
「毎日30分運動しよう」と考えるのが難しい場合は、まず普段の生活の中で、できることを続けてみましょう。
◇「できること」はなるべく自分で
ご家族が心配するあまり、着替えや移動などをすべて手伝ってしまうことがあります。
もちろん、安全のために介助が必要な場合はあります。
しかし、ご本人が安全にできる動作まで周囲がすべて代わりに行ってしまうと、身体を動かす機会が減ってしまうことがあります。
例えば、時間がかかっても自分で着替えられるのであれば、できる範囲で見守る。
自分で歩いてトイレに行けるのであれば、安全を確認しながら自分で移動する。
このように、「できることは自分で行う」ことを大切にするのも一つの方法です。
ただし、転倒などの危険がある場合は、無理をせず介助や見守りを行いましょう。
◇小さな目標から始める
長い間あまり身体を動かしていなかった方が、急にたくさん運動するのは負担になる場合があります。
まずは小さな目標を立ててみましょう。
「今日はいつもより一度多く立ち上がってみる」
「テレビを見ながら足を動かしてみる」
「家の中を少し歩いてみる」
このように、今の身体の状態で無理なくできることから始めることが大切です。
「昨日より少しできた」という積み重ねが、身体を動かすきっかけになります。
◇動くことに不安がある場合は無理をしない
「歩くと痛い」
「立ち上がるとふらつく」
「転んだことがあって怖い」
このような場合は、無理に動こうとする必要はありません。
特に転倒歴がある方や、急に身体が動かしにくくなった方は、まず身体の状態を確認することが大切です。
痛みやしびれ、強いふらつきなどがある場合は、主治医などの医療専門職に相談しましょう。
身体の状態に合わせて、安全な運動方法や生活動作について専門職からアドバイスを受けることもできます。
◇ご家族は「何でも手伝う」より「できることを支える」
ご家族にとっては、「大変そうだから手伝ってあげたい」という気持ちがあると思います。
その気持ちはとても大切です。
一方で、ご本人ができることまで先回りして手伝うのではなく、必要なところだけサポートするという考え方もあります。
例えば、立ち上がるときだけ見守る、歩くときにそばにいる、準備だけ手伝って着替えは本人に任せるなどです。
もちろん、ご本人の身体の状態によって適切なサポートは異なります。
「どこまで一人でやってもらえばよいのか分からない」という場合は、ケアマネジャーやリハビリの専門職などに相談してみましょう。
◇「最近動かなくなった」は大切なサイン
以前と比べて明らかに活動量が減っている場合は、単に「年齢のせい」と考えないことも大切です。
身体の痛み、筋力や体力の変化、転倒への不安、外出する機会の減少など、さまざまな理由が隠れている可能性があります。
「最近、ベッドにいる時間が増えた」
「テレビを見ている時間が長くなった」
「外出しなくなった」
「以前できていたことをしなくなった」
こうした変化が見られたら、ご本人に「何が大変なのか」「何ならできそうなのか」を聞いてみましょう。
◇訪問マッサージで日常生活をサポート
訪問マッサージでは、ご自宅へ伺い、身体の状態に合わせた施術を行います。
外出が難しい方や、身体の動かしにくさを感じている方にとって、自宅で身体のケアを受けられることは一つの選択肢です。
「最近、身体が動かしにくくなった」
「歩くことが以前より大変になった」
「外出する機会が減ってしまった」
などのお悩みがあれば、医療・介護の専門職に相談してみましょう。
大切なのは、「動けないから何もしない」と諦めてしまわないことです。
無理に頑張る必要もありません。
◇今できることを見つけて、少しずつ身体を動かす。
その小さな積み重ねが、「動かないから動けない」という悪循環を防ぐきっかけになります。
毎日の生活の中で、ご本人ができることを大切にしながら、無理なく身体を動かす習慣を続けていきましょう。
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